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ただの野球やっていた人による野球のまとめ

野球のセオリー

野球のセオリー

 もともと野球はアメリカから日本へ輸入され、正岡子規が広めた、とどこかで聞いたことがあるが、本当だろうか、ということはさておき、野球にはセオリーという用語がある。

 セオリーとは、Theoryという英語をカタカナにしただけで、和訳すると、理論や理屈、の意味になる。野球の理論/理屈、とはなんだろうか。草野球を始めとした野球をしたことのある人であれば、守備のセオリー、バッティングのセオリー、投球(配球)のセオリーのように用語としては聞いたことがあるだろう。簡単に言うのであれば、野球をする上で、このようにしたほうが都合よいですよ、といった具合であろうか。守備のセオリー通りに守れば、得点させにくくなり、バッティングのセオリー通りに攻撃すれば、得点しやすくなり、投球のセオリー通りに投球すれば、打者を打ち取りやすくなる、ことと考える。

 わかりやすい例を出すのであれば、バッティングのセオリーを考えた場合、ノーアウトランナー一塁でバントする、というのがそれである。ランナーを先の塁に進め、次の打者のヒットで、二塁ランナーをホームへ返す確率を上げるための行為といえるだろう。ただ、一般的に日本ではセオリーかもしれないが、アメリカではセオリーではないと思われる。また、チームの打線が強力であれば、そのチームにとってのセオリーではないかもしれない。

いつからセオリーがあるのだろうか?

 野球が、アメリカから輸入されてきたというのであれば、本家本元のアメリカのセオリー本なるものはあるのだろうか。google検索で"baseball theory"や"baseball methodology"などで検索するが、それらしき情報は見たらない。私の調べ方に問題があるのだろうか。

 ルールに関しては、野球規則なるものが存在し、それが元になり、野球の試合が行われるが、野球のセオリーに関する公式なものは存在しないように思われる。一般的なよく本屋で売っている野球本には、セオリーに関して記載のあるものも見受けられるが、それらは何をベースに書いているのだろうか、と疑問を持ってしまう。

 私の経験上の話しになるが、高校の野球部に入って、野球のセオリーには細かい内容があるということを知った。今までの小学校、中学校の野球はなんだったのかと思い知らされた。その中でも走塁に関するセオリーは衝撃だった。何が衝撃って、セオリーを頭の中に叩き込んでいないと、試合中にどのように走ってよいかわからず、得点の機会を失うことに直結することが多々あるのである。逆に言うのであれば、セオリーを知っていれば、得点できる機会が増えることも意味する。

 遠い記憶になるが、高校時代には野球部ノートなるものが存在し、そこに走塁や守備に関するセオリーが記載され、それを自分のノートに写したことを覚えている。最近であれば、守備や走塁のセオリーに関する詳細な参考書が出回るようになったが、20年くらい前にはそんなものはなかった。どこにもそのような情報は転がっておらず、インターネットもまだ普及するかしないかの時代だったので、気軽に検索し、情報収集もできなかった。

セオリーを覚えると何かいいことがあるのか?

 野球をする上で、場面場面で都合のよい理屈なので、知っておいて損はなく、覚えれるのであれば、覚えたほうがよいものである。何も知らないよりかは知っておいたほうが良いという感じである。

 

外野手

ただの外野手

 私はほとんど外野しか守ったことがない。内野を守ることはほとんどなく、外野である。レフト、センター、ライト。外野なら無難にこなせる。

ただの外野手に求められることはなんだろうか。適当に列挙すると下記が挙げられる。

  • 強肩、正確な送球
  • 守備範囲が広い(足が速い、球際に強い)
  • 状況に応じた守備ができる

  ただの外野手は、全てを兼ね備えることはできなく、肉体的にも老衰しているため、脳みそを使った"状況に応じた守備ができる"くらいだろうか。

状況に応じた守備ができるとは?

 状況に応じた守備ができる、ということは具体的に何を示しているのだろうか。何か 例を挙げるとわかりやすのかもしれない。

 例えば、相手打者が4番の場合、一般的に長打力のある打者と考えられる。そのため、通常の守備位置より、ちょいと後ろ目に守る、という具合だろうか。ただ、それだけでは、一般的な話しになってしまうので、もう一歩踏み込むのであれば、打者の素振り、ファウルした際の打球の速さ等を判断材料にし、守備を変えることといえるだろう。

 では、打者の素振りの際に、どこに注目すればよいのだろうか。私もそうなのだが、素振りをした際に、基本的には得意なコースを振るだろう。苦手なコースを練習し、そこを振ることもあるが、打者として打席に入る場合、無意識に得意コースを振る可能性が高いことは推測できる。あえて、苦手コースを振る人もいるのかもしれないが、それは稀と考える。得意コースが内角なのであれば、内角を振るようなスイングになるし、外角が得意なのであれば、外角を振るようなスイングとなる。高め、低めも同様のように考えることができる。

 次に、ファウルした際の打球の速さに関してだが、どこにどのような速さの打球が飛んだのか、ということを見る。右打者の場合、3塁線ばかりファウルするのであれば、引っ張りの可能性が高い(もちろん投手が内角に投球している場合もあるが)。1塁線ばかりファウルするのであれば、ライト方向へ流そうとしている意図がうかがえる(当然だが投手が外角に投球している場合もあるが)。

状況に応じた守備ができるとどうなるのだろうか?

 経験上、自分の正面にボールが飛んできて、ほぼ動かずに打球を処理できることになる。もしくは、あまり動かずに打球を処理できる、といったほうが正確だろう。これの何がよいって、打球を追いかけて、走り回らずに済むので、省エネな守備となる。

状況に応じた守備が失敗することもあるのか?

 当然ある。逆方向に打たれたり、頭上を越えたりと色々と失敗はあるだろう。ただ、守備位置をあらかじめ変更することで、自分の足では追いつけない打球を捕球することが可能となるばかりでなく、相手打者の意図がなんとなく見えてくる場合もあるので、必ずしも失敗ばかりではないと考えてる。